Category Archives: 電子工作

今更 Comiket 89のサポートページ更新

今更ながら、昨年末に行われた コミケット89の、電脳律速スペースで頒布した “さいつよのリモコン” のサポートページを作成しました。

“さいつよのリモコン” のサポートページ

頒布した基板に書き込まれていたファームウエアが未完成なので、2016/01/31までにサイトで完成版ファームウエア公開するよ~と言っておいて、今日が01/31。予定調和です。

「1か月に最低1記事。今年は、このサイト更新するぞ!」という隠し目標も、一応達成しました。

 

・・・とはいえ、1月の更新が、これだけだと寂しいので、ネタを一つ。

上記、さいつよのリモコンのはんだ付けにおいて、新たなはんだ付けテクニックを身につけたので、それを紹介したいと思います。どんなテクニックかは、以下の画像を見てくださいな。

soldering_holder

何が言いたいか、お分かりになっただろうか? (自分自身、ほかのWebサイトで見つけたテクニックなので、実は、みんなあたりまえのように使っている技だったり?)

複数ピンの表面実装部品のはんだ付けをする際、今までは、粘着力の弱いテープなどで仮止めして、位置がずれないように慎重に数ピンはんだ付け、そのあとにテープをはがすみたいなことをしていました。が、ピッチが狭い部品ではテープで仮止めしようとすると、テープを貼るときの余計な圧力で位置がずれてしまい、なかなか旨く仮止めできず、さらに、そもそも大きさが四方数ミリしかない部品では、テープでの仮止め自体が(自分のワザマエでは)不可能という困った状態でした。

そんな時に、Web上で見つけたテクニックが、写真のやつです。ペンチの先が輪ゴムで閉じるようにして、ペンチの先に竹串(or 爪楊枝)を挟み、その竹串で部品を押さえるというものです。

ペンチの重さがそれなりにあるので、テープなどで仮止めせずとも、かなりしっかり部品の位置を固定してくれます。基板の上に部品を位置を合わせて置いた後、竹串が部品に接触した時に水平方向に力がかからないよう、竹串が基板に対して垂直になるように調整したうえで、そろりそろりと竹串を部品に近づけ、最後は、ストンと落とすと上手くいきます。

どこの御家庭にも必ずある道具で、追加投資なしで使えるテクニックなのが、とても良いです。お試しあれ。

定刻到着装置サポートページを作りました

Make Faire Tokyo 2013終了から2週間・・・。

大変遅くなりましたが、Maker Faireで頒布した定刻到着装置のサポートページを作成しました。

ソースコード & 回路図なども定刻到着装置のサポートページで公開しています。

定刻到着装置FRISK型 HWはOK SWは追い込み中

Maker Faire Tokyo 2013に出展予定の定刻到着装置、HWは何とかなった。現在SWの作成、絶賛追い込み中。

定刻到着装置FRISK型表

定刻到着装置FRISK型表

定刻到着装置FRISK型裏

定刻到着装置FRISK型裏

↑、まだフラックスを洗浄してないので、ちょっと汚いけど・・・。ちゃんとフリスクケースに収まりまするん(ふたも閉まります)

Seeed Studio(Fusion PCB)に基板を発注したのが、9/21。Seeed Studioから基板が発送されたのが、9/27。予定では、10月の第2週ぐらいには家に届くんじゃね?と思っていたら、おそらくは、中国の国慶節なる大型連休にぶつかったためなかなか荷物が届かず・・・。結局、基板が家に届いたのは、10/18の夕方。

そこから、あばばあばばと、1枚だけ半田付け -> あらかじめ準備しておいたテストプログラムを動作させHWの期待動作を確認 -> 残りの基板の半田付け開始(量産開始?)で、現在、両面完成が11枚、部品面だけ完成が5枚。0.4mmピッチの10ピンDFNも、コツ?をつかめば意外と何と無かった。

以下、今後のために、今回、実装していて(半田付け)していて、掴んだコツなど。未来の自分に向けて。(自己流なので多分正しくないよ。とりあえず、部品が基板にくっついていればいいレベル)

  • 基板のカット
    プラスチックカッター、替え刃ケチるな。切れ味落ちたら、交換しろ。切れ味落ちた状態と、交換した後、作業効率が全然違う。
  • DFNの半田付け
    テープで固定 -> 手で半田付けという順番は、お前には無理、諦めろ。半田付けしている間にずれる。
    クリームハンダ -> 大体な感じでチップを載せる -> ホットプレートで半田溶かす -> フラックスたっぷり塗る -> 半田ごての小手先(まさに先端部分)を、チップと基板の接点に当てて横にずらす。これでうまくいく。
  • クリームハンダを爪楊枝で早くランドに塗る方法
    爪楊枝の先にクリームハンダを少量つける時に、爪楊枝をポールとみなしたときに、半田が”旗”のようになるようにつける。爪楊枝の軸ではなく、旗となった部分をランドにくっつける。爪楊枝を指で回転させながら、爪楊枝を基板から離す。これで、少量のクリームハンダが、まるで小さなボールのようにランドに載るはず。
  • mini USBコネクタとQFPは、ホットプレート作戦ではなく、手半田の方が早くて間違いない
  • 表面実装チップICをつける時に、固定のためにクリームハンダが使える
    対角線のピンにクリームハンダ -> 半田ごてでクリームハンダ溶かす -> 位置決定 -> 残りの足は、普通にフラックス塗って半田ごてで半田付け。すべての足をクリーム半田でやる作戦は、良くない。というのも、足と足のあいだに、微妙にとけ残ったクリームはんだが残ってしまい取り除くのが大変。(ヒートガン手に入れたら、状況変わるかもなので、それを試せ、俺)

ホットプレートで半田付けする作戦は、片面しか使えないのが、つらいなぁ。Make終わったら、今後のために、オーブントースターリフロー炉つくってみようかね・・・。

10ピン DFNパッケージ ちぃせぇ

Digi-keyから、定刻到着装置で使う部品が届きました。

DFN10

写真は、今回、この工作が成功するか否かの最大のポイント、約2mm*2mm角 0.4mmピッチ 10ピンのDFNパッケージの加速度センサです。果たして半田付けできるか?

頭の中で思い浮かべていたものよりも、さらに小さいぞ・・・

これ手で付けられたら、他のやつも大丈夫という自信になるな。頑張ろう。

電力測定するよ (SQLite3 / Python / JSON / Chart.js とか)

前からちょろちょろ作っていた 「電力測定するやつ」 が一通り完成した。正確には、電力ではなく、電流を測定するやつだが。

Pythonとか、JSONとか、Chart.jsなどという、C言語ばっかり書いている私にとっては、最近ぽい(そうでもない?)ものをグニグニくみあわせてみた。お勉強をかねて。

電流測定とデータの蓄積

この電流測定するやつは、電流を測定するモジュール(AVR+Xbee)と、測定結果を蓄積する部分(Raspberry Pi+Xbee)に分かれる。

  • 電流を測定する部分
    消費電力測定

    • AVR (ATMega8) が、30秒に一回Wakeupし、電流センサの値(電圧出力)を1秒間の間128回 AD変換する。128回の測定値の合計(正確には基準点との絶対値の合計)を、その時刻の消費電流量とする
    • AVRは、12回分の測定結果が溜まるごと、つまり30秒 * 12回 = 5分ごとに、その5分間の平均消費電流値を求める。
    • AVRは、1時間ごとに、XBeeをWakeupし、その1時間の間の5分ごとの平均消費電流データをXbeeを使って、Raspberry Piに送る。
    • これにより、電子レンジの利用など1分ぐらいの消費電流変化も捉えられるようにするとともに、乾電池で電力測定部分を計算上1年以上動作可能にした。
    • 測定したデータがいつ採取したしたものか分かるよう、RTCモジュールを搭載。RTCの値は、Raspberry Piとの通信時に、適宜、Raspberry Pi側の時刻に構成されるようにした。
    • 一応、本当に1年以上動くか評価するために、電池電圧のデータも、電流量のデータとともに、Raspberry Piに送信するようにしてある
  • 測定結果を蓄積する部分
    • Raspberry PiにXbeeを取り付けたものを利用。
    • 測定部分から送られてきたデータは、Raspberry Pi上で動かしているデーモンが、SQLite3のデータベースにガシガシつっこむ。

データの表示

データの表示部分が、自分にとって、新しい試み。

まず、測定データは、SQLite3のデータベースの次のテーブルにがしがし、記録される。

CREATE TABLE samples ( sample_time TEXT, sample_type INTEGER, value INTEGER, PRIMARY KEY(sample_time, sample_type) );

ここで、sample_type は、測定値のタイプ(0 : 電流測定値、1 : 電池電圧測定値)を示す。

このデータベースに対して「過去48時間の1時間後との電流値平均」「過去1ヶ月の1日ごとの電流値平均」「過去1年間の1Weekごとの電流値平均」を求めるSQLを発行し、その情報をJSONデータとして吐き出すCGIをPythonを用いて作成。

#!/usr/bin/python
# -*- coding: utf-8 -*-
import sqlite3
import json

def get_json_labels_data_pair(cursor):
	label = []
	value = []
	for r in c:
		label.append(r[0])
		value.append(r[1])
	return {"labels" : label, "data": value}

db = sqlite3.connect("//home/pi/XbeeDaemon/samples.db")

# 過去48時間の1時間後との電流値平均
sql = (
	"select strftime('%m-%d %H', sample_time) as time,avg(value)"
	" from samples"
	" where sample_type = 0"
	"  and julianday(sample_time) "
	"     >= julianday(datetime('now', 'localtime', '-48 hour'))"
	" group by time order by time;"
)
c = db.execute(sql)
hour_data = get_json_labels_data_pair(c)

# 過去1ヶ月の1日ごとの電流値平均
sql =  (
	"select strftime('%Y-%m-%d', sample_time) as time,avg(value)"
	" from samples"
	" where sample_type = 0"
	"  and julianday(sample_time) "
	"     >= julianday(datetime('now', 'localtime', '-1 month'))"
	" group by time order by time;"
)
c = db.execute(sql)
day_data = get_json_labels_data_pair(c)

# 過去1年間の1Weekごとの電流値平均
sql =  (
	"select strftime('%Y-%m (%W)', sample_time) as time, avg(value)"
	" from samples"
	" where sample_type = 0"
	"  and julianday(sample_time) "
	"     >= julianday(datetime('now', 'localtime', '-1 year'))"
	" group by time order by time;"
)
c = db.execute(sql)
week_data = get_json_labels_data_pair(c)

send_data = {"hour" : hour_data, "day" : day_data, "week" :  week_data}

print "Content-type: application/json"
print
print json.dumps(send_data)

で、最後に、このCGIプログラムを呼び出して、JSONデータを取得し、その情報を Chart.js によって表示するHTMLファイルを作成。

<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<script src="./Chart.js"></script>
<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/2.0.2/jquery.min.js"></script>
<script type="text/javascript">
function drawChart(labelData, targetCanvas)
{
	var chartData = {
		datasets : [
			{
				fillColor : "rgba(151,187,205,0.5)",
				strokeColor : "rgba(151,187,205,1)",
				pointColor : "rgba(151,187,205,1)",
				pointStrokeColor : "#fff",
			}
	  	]
	};
	chartData.labels = labelData.labels;
	chartData.datasets[0].data = labelData.data;
	new Chart(targetCanvas.getContext("2d")).Line(chartData);
}
function updateChart ()
{
	$.getJSON("http://pi/cgi-bin/Power.py", function(json) {
		drawChart(json.hour, document.getElementById("hourChart"));
		drawChart(json.day, document.getElementById("dayChart"));
		drawChart(json.week, document.getElementById("weekChart"));
	});
}
$(function(){
	var currentChart = 0;
	var chart = $("#chartArea").children('div');

	$(chart).hide();

	updateChart();
	setInterval(updateChart, 60 * 60 * 1000); // 一時間ごとに更新

	$(chart[currentChart]).show();
	setInterval(function()
		{
			var nextChart = currentChart + 1;
			if (nextChart >= chart.length) {
				nextChart = 0;
			}
			$(chart[currentChart]).fadeOut(1000);
			$(chart[nextChart]).fadeIn(1000);
			currentChart = nextChart;
		},
		30 * 1000 // 30秒置きに切り替え
	);

});
</script>
<style type="text/css">
#chartArea {
	height: 600px;
	width: 850px;
	overflow:hidden;
	position:relative;
}
.chart {
	position:absolute;
}
</style>
</head>
<body>
<H1>消費電流量表示するやつ</h1>
<div id="chartArea">
<div id="divhour" class="chart">
<h2>過去48時間のデータ(1時間単位)</h2>
<canvas id="hourChart" height="500" width="800"></canvas>
</div>
<div id="divday" class="chart">
<h2>過去1ヶ月のデータ(1日単位)</h2>
<canvas id="dayChart" height="500" width="800"></canvas>
</div>
<div id="divweek" class="chart">
<h2>過去1年のデータ(1週間単位)</h2>
<canvas id="weekChart" height="500" width="800"></canvas>
</div>
</div>
</body>
</html>

んで、このHTMLにブラウザからアクセスすると、次のような画面が30秒、お気に切り替わって表示される、と。(まだ測定を始めて1週間ぐらいなので、過去1ヶ月と1年の表示はしょんぼりな感じ)

過去48時間のデータ

過去1ヶ月のデータ

過去1年のデータ

あとは、Raspberry Piを常時テレビにつないでおいて、Raspberry Pi起動とともに、Raspberry Piの標準Webブラウザ Midori を全画面で起動して、上記のHTMLを表示するようにする。加えて、現在は、センサの生データを表示しているので、電気メータの実測値から係数を求めて、W(KWh)単位でグラフ表示するようにすれば、おしまいかな。

思ったこと

  • センサの値とかは、とりあえず、データベースに放り込んでおけば、SQL 1つでグニグニできるので、良い感じ。
  • ちょっと勉強でも、それっぽく使える。JQueryとかChart.jsとか、すごいね。。。

電力使用量測定するよ

消費電力測定

 

先月だったか、東京電力からの毎月の電力使用量のお知らせと一緒に、一日の時間帯での電気使用量が異なるいくつかの家庭用のプランがありますよーというお知らせが入っていた。

どうやら申請するとメーターが交換されて、例えば朝得プランなんていうものに入ると、朝の電力が割安になるらしい。で、どのプランに入るのかが一番安いのかは、東京電力のサイトから試算できるようになっているのだが、その方法は、あなたは何時ぐらいに家をでますか~? といった質問から求めるもので、いまいち、本当のところ、どのプランが自分にあっているのか良く分からない。

・・・ということで、家の電力使用量をモニタリングしてみようと思い立つ。

現在、システム全体は未完成。

画像のものは、作成した現在の消費電流(など)を定期的に測定し、その情報をある程度、貯めてからXbeeを使って、送信するというもの。後で、詳細書こう・・・。

情報の受け取り手はXbeeを接続したRaspberry Pi。とりあえず、受け取ったデータを、がしがしDBにぶち込んで、あとでソレを集計するみたいな・・・ことを考え中。