定刻到着装置(MFT2013)

このページはMaker Faire Tokyo 2013で頒布した定刻到着装置のサポートページです。

just

定刻到着装置の利用のために必要なもの

  • micro sdカード
    小さい容量のもので構いません。
  • mini USBケーブル
    ファームウエアのUpdateに必要です。
  • ジャンパピン
    ファームウエアのUpdateに必要です。ピンヘッダの2つのピンをショートできればよいので、適当な電気を通すものがほかにあれば、それで代用できます。

ファームウエアのUpdate

Maker Faire Tokyo 2013で頒布した定刻到着装置には、ハードウエアのテスト用の仮ファームウエアが書き込まれています。利用前に、以下の手順にてファームウエアを更新してください。なお、ファームの改造を行った場合も、この手順で任意のファームにUpdateすることができます。

  1. 「ファームウエア & SDカードデータ」をダウンロードする。
    http://d-rissoku.net/just/Just_FW_SD_Rev.1.zip
    をダウンロードしてPC上で適当なディレクトリに解凍しておいてください。
  2. ピンヘッダの1 – 2番ピン (一番上 : GPS側)をジャンパピンでショートする。firmwareupdate_jumper
  3. mini USBケーブルを使ってPCと定刻到着装置を接続する。
  4. エクスプローラ上に CRP DISABLED という名前のリムーバブルディスクが出現するのを確認する。
    firmwareupdate
  5. firmware.binというファイルが見えるので、これを削除する。
  6. 最初にダウンロードした「ファームウエア & SDカードデータ」のzipファイル内のfirmware.binを、CRP DISABLED という名前のリムーバブルディスクにコピーする
  7. コピーが完了したらmini USBケーブルを取り外す
  8. ジャンパピンを取り外す
  9. 以上でファームウエアのupdateは完了です

目的地データの作成とSDカードへの格納

定刻到着装置が目標とする目的地と到着時刻、ならびに、その目的地までルート情報は、Web上であらかじめ生成し、SDカードに、定刻到着装置の動作に必要な音声データとともに格納します。

目的地データ作成用Webサイト

http://d-rissoku.net/just/GenerateTraceData.html

just_web

  1. スタート地点となる場所を、地図上でクリックします。
    住所欄にスタート地点の住所や付近のランドマーク(駅名など)を入力すると、その近辺の地図が表示さるので、活用してください。
  2. ゴール地点までの道のりで、道を曲がる場所や大きなカーブのポイントを、歩く道のり順に地図上でクリックします。
    ★注意★
    ポイントとポイントの間隔は、ある程度は(数十メートル程度)あけるようにしてください。ポイント間が近すぎると、正しくゴールまでの道のりを把握することができません。
  3. 到着時刻タイプ & 到着時間を指定します。
    絶対時間:指定した時刻に到着することを目的とします。
    相対時間:スタートしてから指定した時間(時間:分)後に到着することを目的とします。
  4. 目的地データ作成ボタンを押すと、「justdst.dat」というファイルがダウンロードされます。

定刻到着装置のSDカードにデータ書き込み

定刻到着装置は(micro)SDカードリーダの機能を備えています。

定刻到着装置にmicro SDカードを挿入した状態(かつ、ファームウエアUpdate用のジャンパピンを設定していない状態)で、定刻到着装置をmini USBケーブルでPCと接続すると、エクスプローラ上から、定刻到着装置に挿入したmicro SDカードにデータをRead / Writeすることができます。

★注意★

USBケーブルを指しても反応しない場合は、USBケーブルを指したまま、定刻到着装置上のプッシュスイッチを2秒ほど押して離してください。

以下のファイルを定刻到着装置のmicro SDカードに書き込んでください。

  • 目的地データ「justdst.dat」
    目的地データ作成用Webサイト で生成してください。
  • 音声データ
    「ファームウエア & SDカードデータ」のSDディレクトリ以下のディレクトリをそのままSDカードに書き込んでください。

ファイルの場所は決めうちでファームウエアを作っているので、以下のディレクトリ構成になるようにSDカードに上記のデータを書き込んでください。

sdcard

 

定刻到着機能の使い方

  1. ここまでに説明したファームウエアの更新、SDカードへの目的地データ & 音声データの書き込みを先に済ませてください。
  2. リチウムイオンポリマー電池を充電してください。
    付属のリチウムイオンポリマー電池を定刻到着装置に接続した状態で、USB接続すると、電池が充電されます。充電中は、プッシュスイッチ横の2つのLEDのうち、外側のLEDが点灯します。充電が完了するとLEDが消えます。
    安全のためゆっくりした充電を行っているので、電池が空の状態からのフル充電完了までは3~4時間かかります。
  3. USBケーブルを取り外し、イヤホンを接続してください。
    定刻到着装置は(micro)SDカードリーダ機能と、定刻到着機能は、同時に使うことはできません。
  4. スタート地点でプッシュボタンを2~3秒押して離してください。
    プッシュスイッチ横の2つのLEDのうち、内側のLEDが点滅を開始し、イヤホンから「GPSを補足中です」という音声が聞こえてくるはずです。
    この時点で歩き始めても大丈夫です。
  5. しばらくしてGPSを補足すると、LEDが点灯状態に変化し、イヤホンから「ピッチ測定中です」という音声が聞こえてくるはずです。目的地に向かって歩き始めてください。
    ★注意★
    電池を取り付けた直後は、GPSの補足に1分以上かかる場合があります。一度GPSを細くすれば、その後、電池を取り外さなければ、数秒でGPSの補足に成功します。
  6. 30秒ほどするとピッチの測定が完了し、目的地に定刻でつくためのピッチナビゲートが開始されます
  7. ナビゲートを終了する場合は、プッシュスイッチを数秒間長押ししてください。

補足事項

  • 定刻到着装置は、ベルトなど歩く動きがダイレクトに伝わる場所に装着してください。ポケットの中などだと、正しくピッチが測定できない場合があります。
  • ピッチのナビゲート音は、歩きをやめているときには、止まります。
  • 目的地データ作成時に、指定した曲がり角などのポイント近辺を通過するときは、ポイント通過とい音声がイヤホンから聞こえます。

ソースコード・回路図・ファームウエアビルド方法等

定刻到着装置のファームウエアのカスタマイズ方法に関する情報です。

ソースコード : http://d-rissoku.net/just/Just_Src_Rev1.zip
回路図 : http://d-rissoku.net/just/just_sch.pdf

ビルド環境

定刻到着装置では、マイコン(LPC11U37)のファームのビルド環境として、LPCExpresso (5)を利用しています。上記、ソースコードを自分でビルドしfirmware.binを生成して、USBケーブル経由でfirmwareを更新するには以下の手順に従ってください。

  1. LPCExpressoのインストールとアクティベーション
    http://www.nxp-lpc.com/lpc_boards/lpcxpresso/
    のマニュアル(LPCXpresso_を初めて触る方への簡易マニュアル (LPCXpresso 5まで) を参照してください。
    定刻到着装置は、v5.2.6_2137を用いて開発しました。Ver 6.は未確認です。
  2. 適当な場所にWorkspaceを作成する
  3. Quich Start PanelのImport project(s) を選択。
  4. ダウンロードした、定刻到着装置のZipファイルをimportする
  5. Releaseビルドする
  6. Project Exporer Releaseディレクトリ内のJust.afxファイルを選択して、右クリック -> Binary Utilities -> CreateBinaryを選択。
    これによりReleaseディレクトリに Just.bin というファイルが生成される。
    これをfirmware.binにリネームする。
  7. チェックサムを書き込む(忘れやすいので注意)
    LPCXpressoのインストールディレクトリの bin 配下にあるchecksum.exeを利用して、Just.binにチェックサムを付与する。
    ~\lpcxpresso\bin\checksum.exe -p LPC11U37 firmware.bin
  8. チェックサムを付与した firmware.bin を定刻到着装置に書き込む。

デバッガつきのLPC Expressoの開発ボードのデバッガや、LPC-Linkなど専用のデバッガを使えば、SWD経由でのファームの書き込みやデバッグ機能(ブレーク、ステップ実行、変数ウォッチなど)を行うことができます。

ピンヘッダの3番ピン (真ん中の列のプッシュスイッチ側)が、SWDIO。ピンヘッダの5番ピン(一番下の行のプッシュスイッチ側)がSWCLK。ピンヘッダの6番(一番下の行のマイコン側)がGNDになっています。

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